2023年Ameba Owndの使い方完全ガイド
Ameba Owndはアメブロで有名なサイバーエージェント社が始めた新しいホームページ作成サービスです。
使い方はブログのように管理画面にログインして記事を投稿するだけなのでブログ感覚でホームページを更新することができます。
また、ページの作成もブロックをドラッグするだけでテキストや画像などをページに挿入することが可能です。
Ameba Owndは無料で利用できるので、例えばお店や個人事業者でこれまでホームページ制作会社に依頼してホームページを作成、更新していたものを自社でホームページを作成して情報発信も自社で行うことが可能となり、大幅なコストダウンを実現可能となります。
ただし、Ameba Owndを利用するにはメリットとデメリットをしっかり把握した上でご自身の利用用途に合っているかどうかを事前に確認することが大事です。
例えば、Ameba Owndにはバックアップ機能がありませんし、ドロップダウンなどの階層機能もないのでページ数の多い大規模サイトにも向いてません。
またデータベースも使えませんしHTMLやCSSのカスタマイズも制限があるので通常のホームページやWordpressのように自由自在というわけにはいきません。
ですが、それを補えるだけのメリットもしっかりあります。もしAmeba Owndが自身の利用用途に合っている場合はコストパフォーマンスに非常に優れたホームページ作成サービスと言えます。
ここではAmeba Owndを実際に利用してホームページを作成してみたWEBデザイナーの視点でAmeba Ownd (アメーバ オウンド)の特徴とメリット、デメリットを解説します。
目次
Ameba Ownd (アメーバ オウンド) とは
通常のホームページ作成に必要なHTML、CSS、PHPといった専門的な技術やAdobeのクリエイティブツールなどの専門ソフトウェア無しでPCやスマホから自分で簡単に更新できるのがAmeba Ownd (アメーバ オウンド) の特徴です。
そして、Ameba Ownd (アメーバ オウンド) の最大の特徴は「無料で高機能なホームページを持てる」ということです。費用をかけずに自社やお店などのホームページを作りたい人には最適なホームページ作成サービスです。
有名ブランドや有名アーティストもAmeba Owndを使っている
MOUSSYやスターバックス、VOUGE、GRAY、などの有名ブランドや有名アーティストもAmeba Ownd (アメーバ オウンド) を使ってホームページやブログメディアを活用しています。
Ameba Ownd (アメーバ オウンド) のカテゴリーページでは各ジャンル毎のホームページを見ることができます。お店やカフェ、美容室、アスリート、ファッションブログなどさまざまなジャンルの作成事例が掲載されていますので参考にしてみましょう。
特にカフェや食堂などの飲食店では毎日のランチメニューや料理の写真がメインの情報発信となるので、写真を活かすことを前提で作成されているデザインテンプレートが豊富なAmeba Ownd (アメーバ オウンド) と相性がいいようです。
また、簡単に更新できて、写真を活かせてSNSとの連携も可能なので、料理教室やパン教室、手芸教室といった習い事のホームページとしても相性がいいと言えるでしょう。
Ameba Ownd (アメーバ オウンド) のメリットとデメリット
Ameba Ownd (アメーバ オウンド) のメリットとデメリットを洗い出して見ました。メリットとデメリットを比較してこれから自分が作成するホームページにおいてメリットが大きい場合はAmeba Ownd (アメーバ オウンド) でホームページを作成することをおすすめします。
デメリットで気をつけたいポイント
特にデメリットで気をつけておきたいのは、Ameba Ownd (アメーバ オウンド) は記事などのコンテンツをエクスポートできないので、将来的にホームページを移転するとなった場合に手動でコンテンツのバックアップをとる必要があります。さらに、記事ページのURLなども変わってしまうので、それまでのページのSEO評価を引き継げないことです。
また、どのブログやホームページ作成サービスにも言えることですが、Ameba Ownd (アメーバ オウンド) のサービスが終了してしまうこともあり得なくはないので、その場合移転を余儀なくされるという心配があります。
Ameba Ownd (アメーバ オウンド) のメリットとデメリット一覧
- 無料で利用できる
- 専門知識や技術が必要ない
- ドラッグandドロップで使い方が簡単
- ブログ感覚で簡単に更新できる
- デザインテーマが選べる
- SNSと連携できる
- スマホに対応している
- 独自ドメインを利用できる
- SSLに対応している
- ネットショップを簡単に作成可能
- 無料プランの場合広告が表示される
- カスタマイズできることに限界がある
- SEO対策に限界がある
- 定期的にシステム障害が発生する
- システムエラー時は更新できない
- 移転時にエクスポートができない
- センスがないと素人には難しい
- サービスが終了する可能性がある
- 10ページ以上のページ作成が有料
Ameba Ownd (アメーバ オウンド) のメリット
それではここからはAmeba Ownd (アメーバ オウンド) のメリットをひとつずつみていきましょう。
無料で利用できる
Ameba Ownd (アメーバ オウンド) は基本無料で利用できます。ただし無料の場合はホームページのヘッダー(上部)に会員登録を促すグリーンのボタン広告が表示されます。
ホームページのヘッダー(上部)に常に表示されるので邪魔と言えば邪魔ですし、気になる人は気になるでしょう。
この広告表示を外すには有料プランに登録する必要があります。年間プランの場合は月額で800円、月額プランの場合は月額960円となっています。広告の非表示の他に作成できるページが無制限となり(無料の場合は10ページまで)アップロード可能な画像容量も無制限となります。
注意したいのは、Ameba Ownd (アメーバ オウンド) では無料プランで10個までホームページを作成することが可能ですが、この有料プランは1サイト毎に登録が必要です。
専門知識や技術が必要ない
通常ホームページを作成するにはHTML、CSS、PHPといった専門的な技術やAdobeのPhotoshop、Illustratorなどの専門ソフトウェアが必要ですが、Ameba Ownd (アメーバ オウンド) はデザインテンプレートを選んでテキストや写真を流し込むだけでとりあえずのホームページは作ることができます。
ドラッグandドロップで使い方が簡単
管理画面にログインしてドラッグandドロップするだけで好きなコンテンツをホームページに加えることができます。
ブログ感覚で簡単に更新できる
一般的なブログサービス同様に、管理画面にログインして記事を書いて更新するだけなのでとても簡単に更新できます。
デザインテーマが選べる
Ameba Ownd (アメーバ オウンド) には初めから豊富なデザインテーマが用意されているため好きなテーマを選ぶだけでホームページを作成できます。
SNSと連携できる
ツイッターやインスタグラムのアカウントを持っていれば簡単にホームページと連携させることができます。
スマホ表示に対応している
Ameba Ownd (アメーバ オウンド) のホームページはスマホ表示に最適化されているのでスマホで見ても快適に閲覧することができます。
また、専用アプリを使えばスマホからホームページを更新することができるので、移動中や外出先、出張先からでも簡単に更新できます。
独自ドメインを利用できる
独自ドメイン機能を使えば独自ドメインのホームページを持つことができます。
SSLに対応している
サービス開始時には未対応でしたが、現在はSSLにも標準で対応しています。
ネットショップを簡単に作成可能
Ameba Ownd (アメーバ オウンド) はBASEと連携することにより、ネットショップを無料でかんたんに作成することができます。BASEは、洋服やアクセサリー、グッズのほか、写真・音楽データ等のデジタルコンテンツも販売可能な無料のネットショップツールです。
これまで個人でネットショップを開設するのは敷居が高く難しかったですが、BASEを使えば驚くほど簡単にネットショップを運営できます。
Ameba Ownd (アメーバ オウンド) はネットショップを開設したい個人に一番ピッタリのサービスと言えるかもしれません。
外部メールフォームを設置可能
Ameba Owndにはメールフォーム機能はついていません。ですが外部のメールフォームツールを設置することができるのでホームページに絶対に必要なお問い合わせフォームを簡単に設置することができます。
Ameba Ownd (アメーバ オウンド)のデメリット
Ameba Owndを利用する上でデメリットになる部分をみていきます。
無料プランの場合広告が表示される
Ameba Owndでは無料プランの場合、ページ上部に常に会員登録を促す広告が表示されます。それほど広告っぽくはないですがスマホの場合は特に小さい画面で閲覧するので、少なからずユーザーにストレスを与えることにはなると考えられます。
カスタマイズできることに限界がある
Ameba Owndはカスタマイズで手を加えることができるのはCSSのみとなっているので、JavaScriptやPHPなどの動的な要素を取り入れることができません。
また、Ameba Owndの独自プラットフォームの中での仕様があり、例えばHTMLの挿入はフレームでの表示になったりとカスタマイズには不向きな仕様となっておりカスタマイズの自由度は低いといえます。
SEO対策に限界がある
SEO対策として出来ることに限界があるため、Ameba Owndが検索エンジン上位表示に有利とは言えません。
では上位表示させることが絶対不可能かというとそうではなく、個人のお店や小規模サイトであれば「ロングテールSEO」を前提にコンテンツ重視で対策することで絞り込んだ「スモールキーワード」で上位表示させることは十分可能です。
定期的にシステム障害が発生する
Ameba Owndは定期的にシステム障害が発生しています。これはAmeba Owndに限ったことではありませんが、なにがしかのサービスに依存する場合は障害などが発生することを前提に検討する必要があります。
Ameba Owndでは過去にサイト全体でアクセスしにくい障害や管理画面にログインできない障害が発生しています。例えばイベントの予告や大事なお知らせを更新予定だった場合に障害が発生すると更新することが出来ないので困ってしまいます。
そのため、Ameba Owndの他にツイッターやインスタ、ライブドアブログなどの別サービスを活用してリスクを分散しておく必要があります。
移転時にエクスポートができない
将来的にAmeba Owndから他のサービスへ移行する場合に、エクスポート機能が無いのでそれまでのAmeba Owndの記事やページなどのデータをエクスポートすることができません。
どうしてもの場合は手作業でコピペでバックアップするしか方法がありません。
ちなみに他社のサービスからAmeba Owndへのデータのインポートは可能ですが、アドレスを引き継ぐことが出来ないため、それまでのページの評価や被リンクなどを引き継ぐことができないため、既存のサービスからAmeba Owndへ移転してのリニューアルはおすすめできません。
デザイン的センスがないと素人には難しい
Ameba Owndは初めからデザインテーマが用意されていますが、ほとんどのデザインテーマが写真映えするようなデザインとなっており、写真のクオリティが低いとホームページのクオリティも低いものとなってしまいます。
また、カラー設定やフォント設定などを自分で設定することが出来ますが、デザインセンスや配色のセンスがないと、どうしても素人っぽいホームページになってしまいます。Ameba Owndの公式サイトでカテゴリーページを見てみると明らかに素人っぽいホームページが多数見受けられます。
サービスが終了する可能性がある
Ameba Owndに限らずすべての無料サービスに言えますが、将来的に突然サービスが終了してしまう可能性があります。サービスが終了する場合、データのエクスポートが出来ないですし、新たに他社サービスか自前でレンタルサーバーを借りてWordPressで作成するかを再考する必要があります。これを考慮した上で利用するかどうかを検討する必要があります。
10ページ以上のページ作成が有料
Ameba Owndの無料プランで1サイトで作成できるページ数は10ページまでとなっています。10ページ以上作成するには有料プランを契約する必要があります。ただ通常のホームページを作成するのであれば10ページで事足りると思います。
Ameba Ownd (アメーバ オウンド) はこんな人に向いている
Ameba Ownd (アメーバ オウンド) は個人・法人問わずホームページで自分で情報を発信したい人に向いている無料のホームページ作成ツールです。
上で紹介したメリット、デメリットをみて、ご自身のケースでデメリットが問題ないようであれば利用をおすすめします。
無料ですのでとりあえず試しに利用してみてから決めるのもアリだと思います。
- とにかく簡単なホームページがほしい
- とにかく費用をかけずにホームページがほしい
- はじめてホームページを作りたい
- ネットショップを作りたい
- デザインにこだわらない
- 障害発生を気にしない
- SEO(検索エンジン対策)は気にしない
- サービス終了してもかまわない
Ameba Owndの基本機能と使い方について
Ameba Owndは基本的に8つのメニューにより構成されています。各機能の使い方をページ別に解説していますので使い方の詳細については下記のメニューから選んでください。
Ameba Ownd各メニューの役割
- 記事投稿…ブログ記事を投稿する機能です。
- ダッシュボード…管理画面のトップページです。
- ブログ管理…ブログ記事、画像、カテゴリを管理できます。
- ページ編集…固定ページの作成、編集ができます。
- デザイン変更…テーマ選択、フォント、カラー設定などができます。
- カスタマイズ…記事画面のレイアウト、CSSのカスタマイズができます。
- アクセス統計…訪問者数やページビュー数を確認できます。
- 設定…サイト基本設定やSNS連携設定などができます。